「練る・混ぜる」といった仕事を通じて、さまざまな原材料の組み合わせと、それによってできる素材についての豊富なデータを蓄積してきた当社。そうした経験を生かして今、私たちは新たな素材の開発にも着手しています。中でもとくに力を入れているのが、難燃性の素材。これは小型精密機器の内部や、軌道用緩衝材及び部品などに使われています。当社の技術力はこの分野ですでに高い評価を受けています。
スマートフォンや携帯音楽プレーヤーなどは、小さなボディの中にさまざまな部品が詰め込まれているため、長く使っているうちに本体が熱を帯び、最悪の場合は発火にいたるケースもあります。そうした事故を未然に防ぐために、当社では難燃性のゴム素材を開発し、精密機器の内装材などを作っているメーカーに提供しています。また、当社では既に製品化されているのですが、近年では環境保護問題から有害物質を使っていない難燃ゴム素材も求められています。こうした時代の要請に応じた技術の探求が、当社の事業の基盤になっています。
工業製品の分野では、近年はコスト面での問題から日本での製品化が難しくなっています。当社はお客様への対応の一環として、今後も輸出入事業にいっそう力を入れてまいります。現状の業界を客観視していくための情報も提供しながら、共によりよい事業展開を進めていくことが大切であると考えております。ここに長期ビジョンを定めています。